レイニーブルー …揺れる心…
「ちょっと会えないかな…?」

洋一に会うのは10日ぶりだった…
「なんか久しぶりだね。どうしたの? ご飯はたべたの?」
「うん…食べてきたよ… あのさ……」


「何?どうしたの?」


「…別れよう…」


不思議と私は冷静だった……

「理由を教えて…?」
「…………」

「私が言おうか?……幸子でしょう?」
「…ごめん…だけど和美だって二股かけてんだろ?」

「はっ!?何言ってんの? そんなわけないじゃん!! 誰がそんな事言ったの?…まさか幸子?
幸子が言ったの?」
「………」

「私二股なんてしてない!!…約束したじゃない!!幸せになろうって!! そんな事するわけない…
私が信じられないの?」

「…ごめん……俺、幸子と寝たんだ……」


私は……恋人と親友を、いっぺんに失った……



3月の冷たい雨の降る夜だった…
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