一輪の、ひまわり。


目の前には、


信じられない光景が広がっていた。






「大丈夫っすかー?恵美さん。」


酔っ払った女の人を介抱する大翔。



私は驚いて、

固まってしまった……





「ごめん、優那。恵美さん、酔っ払っちゃってさ…

一番後輩の俺が、介抱させられて……

恵美さん、全然家教えてくんなくて。

仕方なく、連れてきた。」




そう言った大翔も、

少し酔っ払ってる。




すると、恵美さんは


「大翔くぅんっ

今日泊めてぇ?」



甘ったるい声でそう大翔に囁く。




私は、胸がキリキリと痛んだ……




「今日だけだからな?」



そんな大翔の言葉に、さらに

胸が締め付けられる…――




どうして?

どうしてそんなこと言うの?



私の気持ちは?




……分かってるよ。


大翔は誰にでも優しいことぐらい。








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