一輪の、ひまわり。


なかなか返事が、返って来ないなぁ…
なんて思ってると、

「私も。」



すごく小さな声で

そう言ったキミ。



私もって、

私も好きだよ

ってこと?



「それって、俺と付き合ってくれるってこと?」


―コクリ―


何度か頷いて、俺を見上げたキミ。



襲いたくなるほど真っ赤で可愛い顔をしたキミを、
俺は、強く強く

抱きしめた――。



「ありがとう、優那。」


優那…なんてカッコつけて呼んでみたけど。



「じゃあ、大翔くんって呼んでいい?」


抱きしめられながらそう言った優那。


「お前、可愛すぎ。」



ふわりと香る優那の香りに、キミを絶対に離さないって思った――。


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