一輪の、ひまわり。


だけど。

あなたは、少し、悲しそうな顔をした。



「俺も、優那と居るときは、幸せ。」



やっぱり、同じ気持ちでいてくれるんだ。





「だけどね?優那がそばに居ないときは、淋しい。逢いたいって思う。優那と、俺の気持ち、違ったね・・・」




そう言って、寂しそうに笑うあなた。


ごめん、嘘、ついた私。



「ち、違うの!私も、淋しいよ...だけど、大翔くんに心配かけたくないなって思って...」




「俺、そんなに頼りない?」




「そんなことない・・・」




「じゃぁ、もっと甘えて。思ってること、全部言って?何でも、受けとめるし、俺だってちゃんと言うし。心配、かけられるよりも、嘘つかれるほうが、つらいから。」






大翔くん・・・

そんなふうに考えてたんだ・・・



「うん、約束する。」





「ありがとう。」





「じゃぁさ、メールも、電話も、淋しいって思ったら、いっぱいしていい?」





「いいよ。」



「逢いたくなったら、逢いに来てもいい?」




「いいよ。俺ら、遠距離恋愛するわけじゃないし。」




「うん。」





「なんなら、泊まりにだって来て良いから。」






ほらまた。


そんなことをさらりというあなたに

私の胸のドキドキは、止まらなくなるんだよっ.....







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