Never Magic
「寝てないよ……」

「いや、寝てるよ」

「……」

「…今日さ、何処か食べに行く?」

「いっくー!!」

食べ物事になると起きるのが早い。
さっさと着替えていた。
「さ、ゆっきー行くよ」

「僕はまだ着替えてません」

そう言ってゆっくりと着替えた。
そんな僕を急かすように隣でジーっと見ている朔。
着替え終わると直ぐにリビングへと手を引いた。







リビングに行くと、朔は朝の朝食の用意。
朝食と言っても少しだけ。食べ歩きをするのだからそんなには食べられない。
僕は割と小食なので。

「はい、ゆっきー」

「有り難う」

朝食をテーブルに置き、席に着く朔。
そして僕らは朝食を食べるのだった。
食べてる最中、朔はテレビのリモコンをつけた。
すると、何やら食べ物番組がやっていた。
もちろん朔は釘付けである。
美味しそうな食べ物が鉄板で焼かれている。
見た事のない食べ物だ。

「食べたぁい」

瞳を爛々と輝かせる朔。
僕はこの店が何処にあるかなんて分からない。

「場所わかるの?」

「うぅん」

はっきりと首を横に振る。

「あっ…」

「?何…」

朔はテレビを見て小さく叫ぶ。
何かテレビに面白いものでも見つけたのか?
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