Never Magic




美味しい店。それはもんじゃ焼きと言う店だった。
僕はこの料理を食べた事も聞いた事もない。
人間界限定の料理。
少しこれは興味をそそる。
朔も食べた事がないらしく、興味心身。
一度来た事があるのか、司は相変わらずの顔。
いや、来た事がなくとも変わらないか。


僕らは案内された席に座った。
もんじゃの匂いがあたりからくる。
それの所為か、早く食べたいと言う気持ちが湧いて来る。
朔なんてメニューを見ず、他の人が食べているのを見ているばかり。
見ていてばかりでは注文が永遠に出来ず、永遠に食べれない。

「朔、他を見るのをよしてメニューを見ろ。注文が出来ないだろ」

「あ、そっかぁ」

朔はメニューを見ると、真っ先にこれと決める。
多分、見た目が多そうな奴を選んだに違いない。
どれも同じだろうに。

「すいません」

司が店員さんに声をかけ、皆のを頼んでくれた。
司もこう言うの食べるんだ…少し以外。
あまりこう言う系は食べないと思った。
司は注文をし終えると、僕らに向かって言う。

「ソフトドリンクを頼んだから、飲みもんあそこから勝手に取って来い」

「ソフトドリンク?」

僕はそう聞くと、朔が答えてくれた。

「うん!ジュースをお代わりし放題なんだよぉ~」

「俺はメロンソーダな」

「∑…!」

自分で取りに行かないんだ。まぁ、良いけどさ。
僕は司と一緒にドリンクバーの場所へと移動。
いろんなジュースがあった。
その中で、レモネードと言うのを発見。
朔と出合った時の事を思い出す。
会って、アイスを食べた。その時のアイスはレモン…だったはず。
あれは美味しかった。
もしかしたら、このジュースも僕が好きそうなのかも。

「ゆっきー」

「わかってる。どうせこのレモンのジュースが美味しそうだって言うんでしょ」

「うん♪!」

僕はコップを置いて、レモネードのボタンを押す。
…出てくる、こんな風に出てくるんだ。
そして、僕がメロンジュースを入れようとすると、朔が制止する。

「僕が入れたよ」

「あ、有難う」

僕らは元の席へ戻る事にした。
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