桜の誓い
「じゃ、用がないなら失礼します。」

そう言って私はその場を後にした。

「大丈夫なわけねーだろ、バカ…。」

雨桜が小さく呟いた言葉を、私は知らない。

「もしもお前がまた、あのときみたいになったら…っ、」

止まっていた私のなかの時間が、動きだそうとしていた…。

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