君との約束
「なんで電話にでないんだ!!」
「…!!もえ?」。
「…やっぱり…、泣いてる、春華に聞いた話し、新汰に話したの?証拠もないのに、」。
「…うん」。
キーンコーンカーンコーン…
授業の始まり5分前のベルだ。
「そら、いいの?春華の話し信じて、たしかに新汰はたらしだけど、春華は…なんか信用できないよ?」。
「わかってる、でも…もうしおどきかなって、もう…疲れた」。
「…ま、今まで散々がまんしてきたもんね?」
「…うん」
「そっか…おっけ、わかった」。
そらはうつむいて、制服のポケットからハンカチを出して顔をふいた。
キーンコーンカーンコーン……
「…さぼるか?そら?…カラオケでも行くか!?」
「もえ…」。
「うん…ぐすっ…ありっありがとう…っぐすっカラオケいくっ」。
ずっと我慢していた感情が押し寄せて、涙が溢れた。
「あほそらっほらふいてっ!走って行くよ!」。
「ぅっ…うん…!」。