Secret band~男装ドラマー~
紀子side


「紀子ちゃんお昼行かないの?」



くそ…

若宮瑠夏は女には素っ気ないとは聞いていたけどここまでとは。



でもここからよ、瑠夏君。



貴方はきっと私の虜になるはず。



そのためにはまず見方をつけないと。



1番簡単そうなのは…



あの子、新井隆太がいいは。



「ふふふ」



「き、紀子ちゃん…?」



「あぁー!さっきから何!?」



「早くお昼取らないと撮影に間に合わないよ」



「お昼ならいい」



「えっ?
さっきはあんなに若宮君を誘っていたのに」



「あの時はお腹がすいていたの
今はすいてないからいらい」



「じゃあこれだけは必ず食べてね」



渡されたのはゼリー。



「分かった」



マネージャーは私にゼリーを渡すと去って行った。



瑠夏君まっててね!



紀子side終わり
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