アタシの生徒会長。
一章
「みてみて!九条会長よ!今日もかっこいい!」
「白銀先輩もかっこいいー」
またか。
私の名前は成観結。
ここ、桜雅高校に通う一年生だ。
顔が良いことで有名な生徒会長と副会長を見るために、窓際はすべて女子が占領する光景が名物になっている。
毎朝毎朝よく飽きないな。
「おはようございます!」
ひとりの女子が一年生の教室がある二階の窓から二人に声をかけた。
「おはようございます」
先にふわりと優しい物腰で副会長の白銀類が挨拶をする。
瞬間、悲鳴が聞こえた。