アタシの生徒会長。




隣の会長も副会長に肩を叩かれ、顔を上げた。


パーマがかったミルクティー色の髪がふわりとゆれて、それだけで悲鳴が沸く。

その後、会長はニコリともせず、下を向いた。




「はぁ、あのツンッてしてるところがすきなのよね!」

「もう一度顔を上げてくれないかしら」



集団から本に目を移す。

あの時、気づかなかったのだ。


「ー」



一瞬だけ、

会長と目があったことを。




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