未来へのボール*SUMMER*

「……あの…。」


「Σ(-∀-;)!?」

突然表れたラルに、周囲全体が驚く。


「一応…着替えましたけど…。」


「あ、あぁ。似合ってるわよ!ラル!!」

シノがラルを見て言う。


………ホントだ。めっちゃ似合ってる。


ラルは、長くなった髪を後ろで

ポニーテールにしていて。

うちのバスケ部のユニホームを

しっかりと着ていた。


「…っ…。」

ユニホームを着たラルは、

あの頃のラルを見ているようだった。


「…どうだ、ユニホームの感想は。」

とりあえずラルにそう聞きたくて、

俺は無意識に声に出していた。


俺の言葉を聞いたラルは、

少し驚いたようすを見せた後に、


「また…ユニホームを着るとは

思いませんでしたよ…。」

と言って微笑んだ。


綺麗だった。







< 101 / 156 >

この作品をシェア

pagetop