未来へのボール*SUMMER*
「……あの…。」
「Σ(-∀-;)!?」
突然表れたラルに、周囲全体が驚く。
「一応…着替えましたけど…。」
「あ、あぁ。似合ってるわよ!ラル!!」
シノがラルを見て言う。
………ホントだ。めっちゃ似合ってる。
ラルは、長くなった髪を後ろで
ポニーテールにしていて。
うちのバスケ部のユニホームを
しっかりと着ていた。
「…っ…。」
ユニホームを着たラルは、
あの頃のラルを見ているようだった。
「…どうだ、ユニホームの感想は。」
とりあえずラルにそう聞きたくて、
俺は無意識に声に出していた。
俺の言葉を聞いたラルは、
少し驚いたようすを見せた後に、
「また…ユニホームを着るとは
思いませんでしたよ…。」
と言って微笑んだ。
綺麗だった。