未来へのボール*SUMMER*
「よぉ。お疲れ。」
「……………はい。」
サクト先輩が声をかけてきた。
素っ気なく返しちゃったけど。
「楽しかっただろ?」
自信満々の顔で言ってくる先輩。
その顔…ムカつく(-_-)。
でも…。
「はい。」
めっちゃ楽しかった。
「ラル凄いよー!」
「さすがラル!!」
バスケ部員に囲まれた(汗)。
基本的にあんまり
目立ちたくないんだが(ーー;)。
「ラル。」
ザワザワと煩い中、
何故かはっきりと聞こえた
女の子の透き通る声。
声のした方には、予想通り。
「何。ミナ。」
ミナがいた。