未来へのボール*SUMMER*

身体が言うことをきかない。

どんどん呼吸が浅く、

そして苦しくなってくる。


「ラルッ!!ラルッ!?」


「ヒュウ…ヒュウ…。」

息を吐き出す音も聞こえない。


ミナの声もだんだん遠くなる。

目の前が真っ白になってくる。


《バタンッ!!》


「ラルッ!!」


あたしは、意識を手放した。




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