未来へのボール*SUMMER*
「………ぅー…。」
何故か俺に抱きつきながら
うなり声(?)を発した。
うっわ。可愛いんだけど。
何、今の声。可愛いんだけど。
「ラル。こんにゃくだって。
レムとかが仕掛けたんだよ。」
「…。」
何か喋って欲しい。
地味に気まずいんだよ。この状況。
「………すみません。」
ラルは俺から離れた。
え、このタイミングで?
「……あの、その…。
お化けとかが怖いんじゃなくて…。」
「じゃあ何に驚いたんだよ?」
「…………いや。」
何だよ。言えや。
俺はラルに視線を送る。