未来へのボール*SUMMER*
「えっ。」
そんなに真っ赤なの?
熱を帯びているのは感じていたけど、
顔が赤くなっていたのは
分からなかった。
「何見てたの?」
ミツは体を曲げて、
あたしがさっきまで
見つめていた方向を見回した。
「……へぇー((●゚ν゚)っ。」
……え、何。
何なのその顔。その表情。
なんでそんなにニヤついているの。
「ちょっとラル、外行こうか。」
「え、今練習中…。」
《グイッ》
「うわっ。」
断る間も与えず、
ミツはあたしの腕を引っ張って
体育館の外に連れていった。
……どうした、ミツ。