未来へのボール*SUMMER*

透き通った、綺麗な歌声。

でもどこか淋しげで、切なげで。


選曲のせいもあるかも知れない。

でも。思わず涙が出そうになった。


歌詞が切ないからか。

何故か、その切ない歌詞が

今のラルにぴったりで。


「"お願い。お願いだから。

私を1人にしないで下さい"。」

最後の最後に、

そんなことを言うから。


分かってる。歌詞のせいなんだ。

分かってるんだ。


でも何故か、俺にはラル自身の

願いに聞こえてならないんだ。


何故か。


「ヒュー♪ラルスゲェ上手い!!

お前歌も上手いのかよ!

羨ましいんだけど!!」


「上手いって…

普通だと思いますよ。」


「いやいや。俺に比べたら…。」


「レム先輩と

比べられるのは嫌です。」

ラル。


ラル。君は…。







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