未来へのボール*SUMMER*
"あの日"から、全てを見失った。
自分が"目指していたモノ"も、
自分がどうやって楽しんでたのかも。
自分が…バスケをやる"理由"も。
あたしは、全てを失ってしまった。
あたしの道が、プッツリと
見えなくなってしまった。
道が見えなくて、
照らす光が見つからなくて、
あたしは怖かった。
目の前に、"また"同じものが、
同じ結末が待っていそうで。
うずくまっていた。
それは今も、一緒なんだ。
マネージャーを担った時点で、
進めたと思い込んでいた。
進めたつもりでいた。
あたしは1歩だって
動いていなかったのに。
まだ、道は暗いままだった。
目の前には、深い闇。
奥に有るものが、全く分からない。
怖い。