未来へのボール*SUMMER*
「はーい、イチャイチャしなーい。」
「ちょっ…!?シノ先輩!?」
「はーい。お黙り。ラル。
時間はきちんと守りなさい。
これじゃあギリよ、ギリ。」
「う、すみません…。」
ラルがシノに叱られる光景は、
何だか微笑ましかった。
姉妹みたいで。
「………ラル…?」
後ろから、声が聞こえた。
ラルは目を見開いていた。
後ろを振り返ると、
そこには桜李湊が居た。
「嘘…ミナ…?」
あれ、ラル、知らなかったのか?
曽又高校に、桜李湊が居ることを。
すると、桜李湊はズカズカと
ラルの方に近寄ってきた。
「ラル…だよね?」
「……………うん。」
「何で…居なくなったの?」
居なくなった?
どうゆう意味だろうか。