明日、世界が消滅します。
明日になったら、取り敢えず彼に笑顔で“おはよう”って挨拶する事から始めようか。
無視しても仕方無いし、変に気まずくなるのも嫌だし。
世界消滅なんてとんでもない事考えてしまったせいか妙に吹っ切れてしまった。
…好きだったとは言え結局あたしも“本当の恋”をしていた訳じゃ無いんだろうな。
でももし世界が滅んでしまう時に、今までの事を走馬灯の如く振り返るとしたら。
その時は彼に一瞬でもあたしと過ごした時の事を思い出して欲しいから。
面倒臭いだろうと思うけど、せめてクラス替えするまでは
彼の視界に入る様にうろちょろ動き回ってやろうかな、なんて。
【完】