明日、世界が消滅します。
「じゃ、そう言う事で。
半年の付き合いだったけど、まあ楽しかったよ。
元気でな」
「え、ちょっ…」
最後はカラッとそう言うと彼は手をひらひらと振って教室から出て行ってしまった。
引き留める間も無かった。
彼とあたしは高一で同じクラスだった。
高校に入ってからすぐの席替えでたまたま席が隣になって会話が弾んだ事から恋愛になった。
彼から告白されて、ちょっと気になっていたあたしはOKの返事をした。
それから今日までの半年間、特に問題も無く付き合って来た。
と思っていたのは、どうやらあたしだけだったらしい。