人生論
ハルが小学校5年の夏頃だろうか、



この時期に、
ハルの人前に出てしまう涙は尽きた。





ハルは学校にいきながら、
新聞配達のアルバイトをしていた。


いつものように家に帰ると
父の車がなくなっていた。
まだ6時半である。
彼はいつも
8時に職場へいくはずであった。






――どこへいったの?――





急に胸が苦しくなった…。





急に体に寒気が走った。



それはハルが持っている
喘息の発作が起きる前兆のようであって
そうでなかった。
心が悲鳴をあげたのだ。

身体中が警報をならしていた。






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