ライオン
湊に促されるように本の陳列してある列に移動した。

「諦めて立ち読みか?
まぁ俺からすれば、大人しくしてくれた方が楽だが……ん?」

俺が湊に宥めるように話しかけると、湊は指をちょいちょいと顔に向けてきた。

姿勢を低くすると、耳打ちしてきた。

「諦める訳ないでしょ!
プランBに移行するわ」

何だよプランBって……。
猛烈に帰りたい。
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