ライオン
ピンポーン、ピンポーン……。
客の来店を告げる無機質な音が店内に響く。

「いらっしゃっ……ひっ!?」

俺は店員の短い悲鳴に反応し、レジに視線を移す。

「…………!?」

その光景には見覚えがあった。
黒いフルフェイスのメット、黒光りする拳銃、そしてコンビニ。

あの日、雄太が死んだ時と同じ。
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