ライオン
「何でだよ?
何で……誰も俺を責めない!
慰めなんか……、優しさなんか……欲しくなかった!
それなら、いっそ……」

『お前のせいで雄太は死んだ』

『お前には救える力があったのに』

『臆病者』

『お前が死ねば良かったのに』

頭の中で自らに向けられた罵声が響いては消えていく。
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