ライオン
「……ちゃん?
……ケンちゃんってば!
ちゃんと話聞いてる?」
健次は梨華の呼び掛けに我にかえるが、視線は公園から外さない。
「悪い、先行っててくれ」
俺は梨華の腕から離れると、公園に向かって歩きだした。
「えっ!?ちょっとケンちゃん、どうしたのよ」
健次は梨華の質問に、振り向かず手を振る。
「後で行くからよ!
気にすんな」
梨華は、公園に向かって消えていく健次の後ろ姿を、不愉快な表情を浮かべて見送る。
「も〜、急に何なのよ!
ケンちゃん意味判んないし」
そこに先に進んでいた圭一が戻ってきた。
「何してんの?
早く行こうぜ」
「ケンちゃんが後から行くって、いきなり公園行ったのよ」
圭一は梨華の説明に驚く様子もなく応える。
「後から来るんだろ?
だったらほっとけよ。
あいつが変わってるのは、今に始まった訳じゃないし」
……ケンちゃんってば!
ちゃんと話聞いてる?」
健次は梨華の呼び掛けに我にかえるが、視線は公園から外さない。
「悪い、先行っててくれ」
俺は梨華の腕から離れると、公園に向かって歩きだした。
「えっ!?ちょっとケンちゃん、どうしたのよ」
健次は梨華の質問に、振り向かず手を振る。
「後で行くからよ!
気にすんな」
梨華は、公園に向かって消えていく健次の後ろ姿を、不愉快な表情を浮かべて見送る。
「も〜、急に何なのよ!
ケンちゃん意味判んないし」
そこに先に進んでいた圭一が戻ってきた。
「何してんの?
早く行こうぜ」
「ケンちゃんが後から行くって、いきなり公園行ったのよ」
圭一は梨華の説明に驚く様子もなく応える。
「後から来るんだろ?
だったらほっとけよ。
あいつが変わってるのは、今に始まった訳じゃないし」