威鶴の瞳


「それに、常に冷静で適切な判断が出来る。アイツなら安心して任せられる」



そう言ったトーマの瞳に、嘘は見られない。



確実に出来上がっている信頼関係に、なんだかくすぐったくなった。



「じゃーな、大事にしろよ」

「ありがとうございました」



透眞が扉を閉める直前、一瞬ふり返って、爆弾投下。



「また、な」



パタン、閉まる扉。



「え……?」



『また』



それは、未来でも会える時に使う言葉。

次がある。

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