威鶴の瞳
と、そろそろお遊びもこの辺にしておこうと思う。
部屋全体に目を向け、来ているメンバーを確認する。
俺、トーマ、トモ、それと依頼人の渡辺春と、被害者になった彼女。
泣いている彼女を慰めている。
彼と会えて安心したんだろう。
それに10代前半くらいの子供が一人、この子も被害者だろう。
それから雷知はパソコンをいじっている。
ちなみに子供は雷知の膝枕で寝ていて静かだ。
……そしてようやく気付く。
「雷知」
雷知を呼ぶと、その画面から目を離し、俺に目を向ける。
「なんだ?威鶴」
そして気になっていた事を1つ、聞く。
「騒がしい奴がいないな」
そう、騒がしさ代表のマサルがいない。
レインはまだ時間じゃないから居ないのはいいとして、マサルと雷知はパートナーだ。