威鶴の瞳
「今日は来ない」
意外な返答。
マサルは今日来ないのか。
「何かあったのか?」
BOMBに居れば、通常ではまずない事が日常茶飯事である。
怪我においては重傷軽傷問わず多く、精神を壊す奴も時々いる。
表面上では法律は忠実に守るのが基本だが、時々警察に目を付けられる事もある。
「今頃尋問タイムだ」
……尋問、だと……?
つまり、詳しい話を聞いているんだろう、犯人から。
「意外か?」
そう聞いて雷知は小さく笑う。
意外といえば意外だが、納得も出来なくはない。
「ただの尋問か?」
「いや、少しキツいやつ。場合によっては詰問もする」