威鶴の瞳
合同捜査の終結
いつもより広い部屋。
マサルが居ない中、恒例の報告タイムが始まった。
「まずは威鶴、トーマ、雷知、そしてここには居ないけどマサル、お疲れ様。思っていたよりは早く片付いたわね」
そして恒例の質問。
「どうだった?」
「問題なく遂行しました」
その質問に、真っ先にそう答える俺。
感想を言う気もない。
「……やっぱり威鶴はそうよね。トーマは?」
「暴れ足りねーな」
「暴れることが目的ではないものね」
もっともだ。
「雷知はどうだった?」
「そうですね……思っていたよりもすんなり場所が割り出せたのが少し残念です」
「早く済んでよかったわ」
全く、まともな感想を言う奴が一人もいないなんて。
被害者が眉間にしわを寄せてジト目で見てるぞ。