威鶴の瞳
「いいえ、ご無事で何よりです。また何かあればここへいらしてください。いつでも力になりますから」
そう言ったレイン、そして俺たちを見回して、彼女は頭を下げた。
「ありがとうございました、お世話になりました」
そう言って、眠る娘を連れて帰って行った。
こうして、珍しく長引いた依頼は完了し、俺たちはBOMBを後にした。
いつも通りにトーマと別れ、俺はマンションに戻り、寝ることにした。
マサルと雷知は別の依頼があるらしく、BOMBに残った。
さて、今日こそは占い師の仕事に戻れるだろうか。
──その後再び38℃の熱が出て俺が苦しんでいたのは、誰にも言わない事にする。