威鶴の瞳
色んな意味で、恥ずかしい。
「あ、はい、気にしないで……ください」
たぶん、ムリかもしれないけど。
首にかけていたタオルでとりあえず足を拭き、洗濯カゴにポイ。
雑巾を持って来て残りの牛乳を拭く。
……まだ一口しか飲んでいなかったのが心残り。
お風呂へ行こうとした時に、ふと朝食の存在を思い出した。
冷蔵庫から取り出して、レンジでチン。
ソファーの前にある机に置く。
「よかったら食べてください。あ、暇ならテレビをつけてもかまいませんから」
「……あぁ」
それだけ言って、足を洗いにお風呂へ。
一時しのぎで拭きはしたけれど、牛乳の臭いがやっぱり気になる。
足だけ洗って一度リビングへ戻った。