威鶴の瞳
「勘違いしないで。チョコは私の可愛い可愛い下僕。だからお願いを聞いてあげてるだけ」
「わかってる」
「そうよ、いい子。威鶴くんも、その隣の子も……私を満足させてあげたら可愛がってあげる。そうね、跪いて頭を床にでもこすりつければ考えなくもないわ」
ぶちっ
初めて我慢の糸が切れる音を聞いた。
ドンッと机を両手でたたき、この右手でソラにビンタをかました。
「ッザケんじゃねえ!!!」
――初めて、俺はキレた。