威鶴の瞳


「三人目は、その人」



柴崎、千鶴……?

と、アドレスと電話番号。



「ど、どうしてこの紙がここに……」

「あら、それを私に聞くってことは、私が選ばれたという事でいいのかしら?」



……どうしよう。



「これって……千鶴に会えるって事、ですよね?」

「そうよ。あの人にも話は通してあるわ」



連絡済み……!?



会いたい。

千鶴に、会いたい……でも少し怖い。

それに会うなら、トーマも紹介したいし、私から会いに行きたい。

トーマのように、この足で一歩を踏み出したいから。



トーマには……安静にしていてほしい。

となると……やっぱり。



「レインさんで、お願いします」

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