威鶴の瞳
そう言うと、レインは嬉しそうに笑った。
少し意外。
「何から話そうかしら……。そうね、BOMBなんだからそれらしく、爆弾落としながら一つ一つ話しましょうか」
爆弾……という言葉に、少し身構える。
爆弾と呼べるような内容があるらしい。
人選ミスをしてしまったかもしれない。
「まずは、私の事はこれからレインじゃなく、ユウと呼びなさい」
「……え?ゆ、ユウ……?」
「そう。優しい雨って書いて優雨よ。
私は、依鶴の本当の、血の繋がった姉だからね」