威鶴の瞳


「これは、あなたがこれから彼女を助けるために動く手順です」



彼は紙をじっと見つめ、少し眉をひそめた。



「探偵事務所か何かですか?それに、(出来れば)って……」

「ここ、信用は出来るけど少し高いから。ここで交渉成立出来なかった場合は、もう一度このアドレスに連絡してください」



そしてまた二つ、あらかじめ持っていたカードを取り出す。



「青いカードを警察に、赤いカードを駅で待ち合わせた赤いドレスを着た女の人に渡してください」



それは『紹介カード』

BOMBは紹介制だから、必ずこのカードが必要になる。



『捜査補助機関 BOMB
  紹介:威鶴(B-734)

   依頼人_____様』




警察には、私専用の信用出来るという保証書のようなものを。

『〇〇店占い師 柴崎依鶴
   捜査協力依頼』

< 62 / 500 >

この作品をシェア

pagetop