威鶴の瞳
「これは、あなたがこれから彼女を助けるために動く手順です」
彼は紙をじっと見つめ、少し眉をひそめた。
「探偵事務所か何かですか?それに、(出来れば)って……」
「ここ、信用は出来るけど少し高いから。ここで交渉成立出来なかった場合は、もう一度このアドレスに連絡してください」
そしてまた二つ、あらかじめ持っていたカードを取り出す。
「青いカードを警察に、赤いカードを駅で待ち合わせた赤いドレスを着た女の人に渡してください」
それは『紹介カード』
BOMBは紹介制だから、必ずこのカードが必要になる。
『捜査補助機関 BOMB
紹介:威鶴(B-734)
依頼人_____様』
警察には、私専用の信用出来るという保証書のようなものを。
『〇〇店占い師 柴崎依鶴
捜査協力依頼』