威鶴の瞳


クラスに一人はいるような問題児。

典型的な女好きだろう。



「あぁ、あのスラリとしたボディ、整った顔、長い髪……」

「変態」

「ひでぇ!!」



そしてツッコミ雷知。

これは確かに、話が脱線するな。

さらにそれに無関心なトーマ。



だからレインは俺に頼んだのか。



パンパン、手を2度叩いて注目を集める。

まるで幼児を扱ってるかのようだ。



「これからの予定を決める。とりあえずどっちか過去を見せてくれ」



二人は互いを見合い、マサルが手を挙げた。



「俺のでいーよ!俺の見て!」

「却下」

「ひでぇ!!」



あれ、俺なんで今却下したんだろう?

なんだかよくわからないが、とてつもなく嫌な予感がした。

< 88 / 500 >

この作品をシェア

pagetop