威鶴の瞳
クラスに一人はいるような問題児。
典型的な女好きだろう。
「あぁ、あのスラリとしたボディ、整った顔、長い髪……」
「変態」
「ひでぇ!!」
そしてツッコミ雷知。
これは確かに、話が脱線するな。
さらにそれに無関心なトーマ。
だからレインは俺に頼んだのか。
パンパン、手を2度叩いて注目を集める。
まるで幼児を扱ってるかのようだ。
「これからの予定を決める。とりあえずどっちか過去を見せてくれ」
二人は互いを見合い、マサルが手を挙げた。
「俺のでいーよ!俺の見て!」
「却下」
「ひでぇ!!」
あれ、俺なんで今却下したんだろう?
なんだかよくわからないが、とてつもなく嫌な予感がした。