教組の花嫁
「何か用事があれば、私に言ってもらえる。私がお手伝いさんに、何でも頼んで上げるから」
百合葉が細々した事を小波に説明。
「はい、わかりました」
小波が頷いた。
「手当ては月に40万円上げるわ。教祖様のお手が付いたら。そうね、倍にしてあげるわ」
「倍ですか」
小波が、驚いて百合葉に聞き直した。。
「そうよ。だから、頑張ってね」
「・・・」
(手当ては月に40万円。悪くはないわ)
小波が心の中で呟いた。
(お手が付けば、倍か)
小波は、複雑な心境で報酬の額を受け止めていた。