教組の花嫁
二人は泰子の家を出た。
(今日は挨拶と言うより、妊娠の検査だったわ)
小波はこんな感想を抱きながら自室に戻った。
夕方、小波は日本庭園に散歩に行った。
庭園をゆっくりと一周。
部屋に戻る為に、小波がドアの鍵を開けていると、隣の部屋のドアが開いた。
小波は部屋から出て来た女性に、急いで挨拶をした。
「今日からここで暮らし始めた星野小波と言います。よろしくお願いします」
小波が隣の住人に自己紹介をした。
「私は立花まゆ。よろしく。わからない事があれば、何でも聞いてね」
「ありがとうございます」
隣の住民は30過ぎの可愛い人だった。