教組の花嫁

 泰子は、瞑想道場で女の子を物色していた。

 小波の奉仕仲間の高沢純が、瞑想をしている。
 泰子は高沢純に目を付けると、足早に近付いた。

 「ちょっと、構へんか」

 泰子が純に声を掛けた。

 「あっ、奥様。何か」

 純は教祖の妻が、目の前に現れたので驚いた。

 「話がしたいねんけど、時間は取れへんか」
 「ええですけど」

 純が泰子の顔を見て頷いた。

 「ほんなら、うちの自宅に来てくれへんか」
 「着替えてから、すぐに行きますよって」

 「ほな、待ってるさかいにな」


 用件を言い終わると、泰子はさっさと帰って行った。

 高沢純は着替えると、大急ぎで泰子の家に向かった。









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