教組の花嫁
「あんた、年は幾つや」
ふかふかのソファーに座りながら、ぶしつけに泰子が尋ねた。
「24歳です」
純が答えた。
「24歳かいな。意外と年取ってるねんなあ。22歳位かなと思とったわ」
「はあ」
純は、意外と年を取っていると言われ少し頭に来た。
「まあ、ええわ。話ちゅうのはな。教祖様の愛人になって欲しんや」
泰子が単刀直入に。
「ええ、うちがですか・・・」
「そや。ええ話やろ。手当ても弾んだるわ。そやな。見習い中は月30万円。教祖様のお手が付いたら、100万円でどや」
「100万円も貰えるんですか」
純が100万円と聞いて身を乗り出した。