教組の花嫁
7年前 小波が20歳の時。
小波は叔父から逃げる為に、大阪の国立大学に受験し合格した。
叔父は猛反対したが、叔母を味方に付け小波は大阪での生活を強行した。
叔父は学費と条件に関係を求めてきたが、小波はそれを断った。
それから、学費が送られて来る事は無かった。
叔父は小波が悲鳴を上げて、助けを求める事を待っていたのだ。
小波は学費と生活費を稼ぐ為に、それ以来、授業が終わると、夜、スナックでバイトをするようになったのだ。
20歳の時、さらに待遇のいい北のクラブで働くようになった。
待遇は良くなっても、当時いい思い出は無かった。
むしろ、いやな思い出ばかりが増えた。