教組の花嫁

 小波は、OKという主旨のメールを北河に返した。


 小波が北河にメールを送信した直後に、道心が瞑想室を訪れた。


 「いいかね」


 道心が小波に声を掛けた。
 

 「はい」
 「あれから妻は、何か嫌がらせをしてはいないかね」


 道心が小波の身辺調査をした、泰子について尋ねた。


 「ええ、大丈夫です」
 「それは、良かった。あの事は気にしなくていいからね」
 「ありがとうございます」


 小波が道心に礼を言った。


 「今日は一緒に寝ないか」
 「はい、わかりました」


 道心は小波を自分の寝室に案内した。
 その夜、二人は初めて寝室を共にした。





< 162 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop