教組の花嫁
小波は、OKという主旨のメールを北河に返した。
小波が北河にメールを送信した直後に、道心が瞑想室を訪れた。
「いいかね」
道心が小波に声を掛けた。
「はい」
「あれから妻は、何か嫌がらせをしてはいないかね」
道心が小波の身辺調査をした、泰子について尋ねた。
「ええ、大丈夫です」
「それは、良かった。あの事は気にしなくていいからね」
「ありがとうございます」
小波が道心に礼を言った。
「今日は一緒に寝ないか」
「はい、わかりました」
道心は小波を自分の寝室に案内した。
その夜、二人は初めて寝室を共にした。