教組の花嫁

 「ぎゃ、ぎゃあ~~~~」


 母の紗代は、叫び声を上げると床に崩れ落ちた。
 それから、母親は寝込むようになった。



 小波は、母親の体を気遣いしばらく小学校を休んでいたが、容態が安定して来たので学校に行き出した。


 そんなある日、小波は学校から大急ぎで帰って来た。


 「ただいま、お母ちゃん大丈夫?」


 小波は走って母親の部屋に入った。


 
 「ああっ・・・」



 小波は信じられない光景を凝視した。





 「あああ、お母ちゃん!! お母ちゃ~~~ん」




 
 母の紗代は鴨居に紐を垂らして、首を吊って死んでいた。






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