ヤンキーなprince&天然なprincess
あぁそうだ

姫南ちゃんは知らないんだ…
自分が、狙われてる事に



長嶋財閥は世界的にも有名という事で
狙われている



なのに


こんなに無防備に寝てるなんて…




カチャ…

扉がゆっくりと開いた

「あら、本城財閥の、…弘太君よね?」
「あ、はい」
「私、長嶋姫南の母だけど覚えてる?」

扉を開けたのは

姫南ちゃんのお母さんだった

「覚えてますよ。昔、姫南ちゃんにお世話になってましたし」
「これからも、こんな娘だけどよろしくね」
「はい」
「ありがとうね」

優しく微笑む姫南のお母さん

「それじゃ俺は、そろそろ」
「はーい」

相変わらず若いな…


俺は、屋上から出て
家路についた


正門には俺んちの車が停まっていた


今、サボリだと思った奴
親に帰ってこいって言われたから
帰るだけであって
授業をサボろうとしたわけじゃないからな!!


「ただいま」
「おぉ、おかえり」

親父が満面の笑みで俺を出迎えた

「で、何だよ」
「早く着替えろ」
「は?」

渡されたのは綺麗でパリッとしてる素材のいいスーツだった

「どこに連れて行くつもりだ?」
「いいから!」



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