ヤンキーなprince&天然なprincess
「お嬢様、すぐお戻りください」

執事が側まで来たと同時に

黒塗りのリムジンも到着した





バンッ

開いたドアからは黒のスーツを着たパパが降りてきた


今日のパーティーは、私のお兄ちゃんの誕生日パーティー
お兄ちゃんは『23歳にもなるのにパーティーなんて…』って言っていた
私と7つも年が離れているのに
パパは44歳
しかも44歳の割には、まだまだ顔は20前半のような顔

若くないですか?

まぁ童顔なのかもしれないけど…
その顔のせいで街をパパと散歩していると『妹さんとお散歩ですか?』とか
言ってくるおばさんとかいるし
若い女の人達は
『どっか遊びに行きません?』
『お茶しに行きません?』って
逆ナンしてくるし…

国の皆様に言いたいですよ



パパは44歳で二児の父親です!!!


と叫びたくなりますよ


「姫南!」
「げ、パパ…」
「なんでパーティー抜け出したんだ!!」
「だって…」


パーティーなんて面倒なんだもん…


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