独りじゃないよ
“ガチャッッッ!!”



耳障りな音で私は目を覚ました。


煩い……。


耳がスースーして手で触れると、寝る前に付けた筈のイヤホンがなくなっていた。


寝相の悪い私はどうやらプレーヤーをベッドの下に落としてしまったらしい。


放ってまた寝ようと思ったが、また音楽を聴きながら寝ようと思い、私はプレーヤーを拾う事にした。


まだ真っ暗な病室。


その暗闇に目がなれていない為、私は目を凝らしながらベッドの下を見渡した。


ない……反対側に落としたんだ。


横向きに寝ていた私は、寝返りを打つように体を反対側に向けた。


反対側を見た瞬間、眠気は一気にどこかへ吹っ飛んでしまった。






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