独りじゃないよ
三日間病院に入院し、その間家族や友達、そして彼がお見舞いに来てくれて、楽しく過ごす事ができた。
夜は怖かったけど、心配していた金縛りや変なものを見る事もなく平和だった。
退院して初めての土曜日。
私は彼の家に泊まりに来ていた。
「ねぇ、この前撮った写真は? まだ現像してないの?」
「あー……ちょっと待ってて」
妙に歯切れの悪い彼。
渋々といった感じで立ち上がると、部屋から出て行ってしまった。
暫く一人でおとなしくソファーに座っていると、現像した時の紙袋を持った彼が部屋に戻ってきた。
彼に写真を渡された。
一番上の写真は、あの日四人で遊んだ時のものではなくて、彼が他の友達と遊びに行った時のものだった。
「本当、みんな仲いいよねぇ」
「馬鹿ばっかだけどな」
「そうかもー」
二人でそんな他愛ない話をしながら、写真を見ていった。
でも全ての写真を見て、私は顔を顰めた。
「ないんだけど」
「何が?」
「四人で遊んだ時の写真」
「…………」
気まずそうに黙り込む彼に詰め寄った。
「そんなに写真見てぇの?」
「見たいに決まってるじゃん!!」
「お前の事だから大丈夫だとは思うんだけど……」
「もぉー! 意味わかんない! いいから見せてよ!!」
彼から現像した時の紙袋を渡され、中に入っている写真を取り出した。
「何、これ……」
夜は怖かったけど、心配していた金縛りや変なものを見る事もなく平和だった。
退院して初めての土曜日。
私は彼の家に泊まりに来ていた。
「ねぇ、この前撮った写真は? まだ現像してないの?」
「あー……ちょっと待ってて」
妙に歯切れの悪い彼。
渋々といった感じで立ち上がると、部屋から出て行ってしまった。
暫く一人でおとなしくソファーに座っていると、現像した時の紙袋を持った彼が部屋に戻ってきた。
彼に写真を渡された。
一番上の写真は、あの日四人で遊んだ時のものではなくて、彼が他の友達と遊びに行った時のものだった。
「本当、みんな仲いいよねぇ」
「馬鹿ばっかだけどな」
「そうかもー」
二人でそんな他愛ない話をしながら、写真を見ていった。
でも全ての写真を見て、私は顔を顰めた。
「ないんだけど」
「何が?」
「四人で遊んだ時の写真」
「…………」
気まずそうに黙り込む彼に詰め寄った。
「そんなに写真見てぇの?」
「見たいに決まってるじゃん!!」
「お前の事だから大丈夫だとは思うんだけど……」
「もぉー! 意味わかんない! いいから見せてよ!!」
彼から現像した時の紙袋を渡され、中に入っている写真を取り出した。
「何、これ……」