独りじゃないよ
四人で遊んだ時に撮った写真に写る私の首には、赤い光が走っていた。


それも全ての写真に……。



「お前喉で入院してただろ? だから本当は見せたくなかった」

「これが原因かな?」

「いや、ただの偶然だろ。 でも気分よくないじゃん?」



入院してる時に見なくて良かった。


怖くて入院どころじゃなくなってたと思う。


……あれ?


写真をみていて、もう一つ異変に気が付いた。



「山田君の左足にも赤い光があるんだけど、山田君大丈夫なの?」

「あぁ、特に怪我したとかねぇし、もう大丈夫だろ」



確かにもう一週間は経つけど……。


でもなんか落ち着かない。



「山田君には教えてあげたの?」

「こういうの気にする奴じゃねぇし、何も言ってねぇよ」

「一応教えてあげたほうがいいよ!!」

「未亜?」

「いいから電話!!」



必死になる私をみて、彼は少し驚いていた。


それでも私の気が済むならと、山田君に電話を掛けてくれた。



「お前今何してんだよ? ……山田?」



何度も山田君の名前を呼ぶ彼。


不安が込み上げてくる。



「どうしたの?」

「外にいるみたいなんだけど、何も喋んねぇんだよ」

「貸して」



強引に彼から携帯を取り、自分の耳に当てた。





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