独りじゃないよ

目覚ましは朝六時に鳴っているんだろうが、私は一度もその音で目を覚ました事がない。


そんな私を一時間遅い、七時にお祖母ちゃんが優しく起こしてくれる。


目覚まし時計よりもよっぽど信頼できるお祖母ちゃん。


真っ暗な中、直ぐ隣にいるお祖母ちゃんの温もりを感じながら私はいつもの様に眠りに就いた。


一度眠りに就くと、ちょっとやそっとの事がなければ朝まで目を覚ますことはない。


だけどこの日はいつもと違う日だった。


どんなに寝苦しくても気にしなければ良かった。


どんなに気になっても気にしなければ良かった。


でもしょうがないじゃない。


お腹に感じた重みは今まで感じた事がないくらい重かったんだから……。